
ブラジッチ
Blazic
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア Friuli-Venezia Giulia
コルモンス
所有畑:7ha
ゼグラの丘から、大地とともに生きるワインを
家族の手で受け継がれてきた、ブドウへの情熱
スロヴェニア国境近く、イタリア・フリウリのコルモンス地区ゼグラの丘。
ここでBlazic(ブラジッチ)家は、1923年から100年以上にわたり、家族でワイン造りを続けてきました。
曽祖父が戦後の荒廃した畑を再生し、小さな農園として歩み始めたのがすべての始まり。
1992年にはカンティーナを拡張し、2006年には初の自社瓶詰めを実現。
一歩一歩着実に、品質と哲学を深めてきました。
いまは4代目のミケーレが、両親のフランコとチンツィアとともに畑に立ち、この土地とブドウへの情熱を、次の世代へとしっかり受け継いでいます。


ゼグラの丘とともに育む、土地の声が息づくテロワール
アドリア海とアルプスにはさまれた丘陵地コッリオ。
穏やかな気候と豊かな自然に恵まれたこの土地は、白ワインの銘醸地として世界に知られています。
ブラジッチ家の畑があるのは、コルモンス地区ゼグラの丘。
わずか7ヘクタールのこの地には、「ポンカ」と呼ばれる古代の泥灰質土壌が広がり、ブドウに特有のミネラル感や清らかさ、伸びやかな酸を与えてくれます。
自然と対話するように、有機農法で畑を耕し、この土地の声をそのままワインに映し出すことを大切にしています。
素材と向き合い、知恵で導く──Blazicの醸造哲学
ステンレスタンクで品種の個性を引き出し、木樽で香りと構造に奥行きを与え、セメントタンクで土地の素直な表情をそのまま映し出す。
ブラジッチでは、それぞれのタンクの特性を理解し、ブドウの状態や年ごとの個性に合わせて、最適な醸造・熟成を選び抜きます。
祖父の代から培われた経験と、現代技術の融合。
伝統を守るだけでなく、つねに学び、更新していくその姿勢が、清らかでエレガントな味わいへとつながっています。


ゼグラの丘を映す緑のライン──Blazicが描く未来
2012年、ゼグラの丘に根ざす3つのワイナリーが手を取り合い、「Zeglaプロジェクト」が始動しました。
トカイ・フリウラーノ100%、厳選されたヴィンテージのみを用い、共通ラベルで土地そのものを表現する、特別な共同醸造です。
ブラジッチではこのプロジェクトワインを、毎年わずか800本とマグナム20本のみ生産。
そのラベルに描かれた緑のラインは、ゼグラの丘とワイナリーを象徴しています。
自然と共に歩み、土地と語らいながら、ブラジッチはこの丘の魅力を、静かに、確かに、次の世代へと伝えていきます。








