サンタ・バルバラ
Santa Barbara
マルケ Marche
バルバラ
所有畑：45ha
ワイン好きに贈るワイン！
創業者ステファノ・アントヌッチの哲学
「ワインとは、香りであり、味わいであり、芸術である」
そう語るステファノ・アントヌッチは、幼少期からワインへの情熱を育み、1994年に銀行員の職を辞して地元バルバラの地に戻り、Santa Barbara(サンタ・バルバラ)を設立しました。
土地への敬意、家族への感謝、そして自らの直感に従いながら、彼は「まず自分自身が心からおいしいと思えるワイン」を追求してきました。
その情熱は、信頼する醸造チームとの議論や、世界各地での経験を経て、毎年の収穫ごとにワインとして結実しています。
革新と挑戦を恐れず、「誰よりも一歩先を行くワインを創る」
その精神は今も変わらず、サンタ・バルバラの全てのワインに息づいています。
「仕事は情熱であり、喜びである」
そう語る彼の姿勢こそが、サンタ・バルバラの原点であり、未来への指針です。
土地とブドウに向き合う、2つの使命
サンタ・バルバラは、バルバラの丘を起点に、セッラ・デ・コンティ、モンテカロット、アルチェヴィア、さらにモッロ・ダルバやクプラモンターナにかけて、合計45ヘクタールの畑を所有しています。
粘土質で水分保持に優れた肥沃な土壌と、アドリア海とアペニン山脈にはさまれた地形が、この地ならではのテロワールを形づくっています。
創業当初から、サンタ・バルバラには2つの使命がありました。
ひとつは、ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ、ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ、モンテプルチアーノといった土着品種の復興。
もうひとつは、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種を通じて、世界に届く個性を表現することです。
畑の手入れは毎年1月から10月にかけて行われており、熟練の農家や技術者の手により、一つひとつの作業が丁寧に進められています。
ワインがつなぐ想い──アートとチャリティの力
サンタ・バルバラでは、「ワインが誰かの希望になれるように」という願いのもと、さまざまなチャリティ活動に取り組んでいます。
なかでも印象的なのが、画家カティア・ウリアッシ氏とのコラボレーションによるラベルアート・プロジェクトです。
代表的なヴェルディッキオ「Tardivo ma non Tardo」のラベルには、毎年1点ずつ、ウリアッシ氏によるアート作品が描かれています。
このボトルの売上の一部は、神経筋疾患の患者支援を行うダンテ・パラディーニ財団に寄付され、研究やケアの現場を支えています。
ワインとアート、そして人へのやさしさが結びついた、サンタ・バルバラならではの取り組みです。
世界が注目するきっかけとなった、あの一本
2004年、サンタ・バルバラの赤ワイン「Pathos（パトス）」が、イタリアの著名なワインガイド『ガンベロ・ロッソ』でトレビッキエーリ（3グラス）を獲得しました。
この賞は、何千本にもおよぶテイスティングの中から、「その年の最高評価」を受けたワインにのみ贈られる名誉ある称号。
“トレビッキエーリ”は、イタリアワイン界で最も権威ある評価のひとつとされ、多くのワイン愛好家やプロフェッショナルにとって、ひとつの基準ともいえる存在です。
この受賞を機に、ステファノ・アントヌッチとサンタ・バルバラは世界的にも注目を集めるようになり、
その後も国内外で数々の賞を獲得し続けています。
彼のワインが放つ個性と革新性は、今も多くの人々の心を惹きつけてやみません。
