
デマリエ
Demarie
ピエモンテ Piemonte
ヴェッツァ・ダルバ(ロエロ地区)
所有畑:30ha
3世代に受け継がれるロエロの情熱
家族で紡ぐこだわりのワイン
イタリア・ピエモンテ州ロエロの小さな町ヴェッツァ・ダルバ。
ここでDemarie(デマリエ)家は、祖父バルトロメオの時代から60年以上、家族でワイン造りを続けています。
いまは孫のアルドとパオロが3代目として畑に立ち、世界でも認められるワインを生み出しています。
はじまりは1.5ヘクタールの小さな畑。
いまではバローロの名産地ラ・モッラや、バルバレスコのネイヴェ、さらにヴァルマッジョーレにも畑を持ち、計30ヘクタールに広がりました。
砂質や石灰質など多彩な土壌がパッチワークのように広がる畑では、土地に合った土着品種だけを栽培。
陽光を浴びたブドウは、力強くも繊細な味わいを育みます。


自然に寄り添うワイン造り
2013年に完成したデマリエの新醸造所は、太陽光発電や剪定したブドウの枝を再利用するバイオマスボイラーを備えた、環境にやさしい“グリーン”な造り。自然の恵みをそのまま循環させる仕組みが息づいています。
2020年には畑が有機認証を取得し、化学肥料や除草剤に頼らない栽培方法を徹底。土壌本来の生命力を引き出すことで、健康で力強いブドウを育てています。
冬の枝の剪定から芽吹き、花の時期、夏の間引き、そして秋の収穫へ――一年を通じての作業はすべて手作業。畑で一房ずつ確かめながら、最も美しく熟したブドウだけを選び取ります。その後はやさしく圧搾し、発酵の間は温度を細やかに管理。熟成樽も一つひとつ選び抜き、木の香りがワインに寄り添う絶妙なタイミングを見極めます。
世界が認めた味わいを、日常に
こうして、ブドウが持つ香りや表情、そしてその年ならではの個性が静かにグラスの中へと注がれます。
その一杯は、ロエロの丘に吹く風や陽だまりの温もりまで感じさせる、やさしく奥行きのある味わいです。
こうした造りへのこだわりは、デキャンター・ワールド・ワイン・アワードをはじめとする世界的なコンクールでも高く評価され、数々の受賞歴として実を結んできました。
特別な日の乾杯はもちろん、何気ない夜の食卓にもすっと寄り添い、家族や友人との時間を温かく彩ってくれる――それが、デマリエのワインです。


デマリエ社は、長い間家族で営まれてきたワイナリーであり、これからもその姿勢を大切に守り続けます。
中小規模ながら、この土地ならではの個性と品質を追求し、祖父から父へ、そして私たちへと受け継がれた在来種のブドウだけを使ったワイン造りを続けています。
近年は「知識と情熱を育む」をモットーに、自然派(ナチュラル)ワインの生産にも挑戦を始めました。
私たちが育てる一本一本が、皆さまの食卓や大切な時間を豊かに彩る存在となりますように。
三代目当主 パオロ・デマリエ













